Global Digicon Salon 028
ジョブズ没後13年
The Future of Spatial + Generative AI Computing
Apple Vision ProとApple Intelligence
2024.7.27(Sat)10:00-12:00(日本時間) 7.26(Fri)18:00-20:00(UTC-7)
「世界を変えた男」スティーブ・ジョブズが2011年10月5日に亡くなってから13年。命日にあたる日本時間(JST)で2023年10月6日(日)10:00〜12:00、米国西海岸時間(UTC-7)で2023年10月5日(土)18:00〜20:00に、Global Digicon Salon 028 ジョブズ没後13年〜Macintosh40周年の新しい旅立ち」を開催しました。
記録映像はこちらにあります。
パネリストとしてお招きしたのは、生前のジョブズをよく知るダン・コトケさん。ジョブスをはじめIT革命のキーマンたちを数多く記録してきたカメラマンの小平尚典さん。膨大なジョブズ、アップル関連書籍・記事を執筆し、ジョブズ&アップル研究の第一人者である林信行さんと大谷和利さんです。
冒頭、高木が、アップルは、2024年1月、本来であればMacintosh生誕40周年を祝うべきところ、それどころではなかった。生成AIブームの勢いに乗るマイクロソフトに時価総額世界一の座を開け渡したのであった。しかし、Apple Vision Proの「空間コンピューティング」と「プライバシーを守る生成AI」Apple Intelligenceを発表したことにより、再び時価総額世界一の座を取り戻した。Macintoshは、「パーソナルコンピュータの力で、ビッグブラザーの洗脳・束縛から個人を解放する」というCM『1984』とともに登場した。小説『1984』を書いたジョージ・オーウェルは、スターリンの支配するソビエトをモデルに、ビッグブラザーが洗脳・束縛するデストピアを描いたが、それは過去の話ではなく、プーチンのロシア、習近平の中国、金正恩の北朝鮮、ネタニヤフのイスラエル、さらには、トランプが再選されるかもしれない米国、右翼が台頭する欧州など、リアル『1984』は、現代社会が直面する危機そのものである。アップルは、Macintosh、iPhone、iPad、Apple Vision Proと一貫して「パーソナルコンピュータの力で、ビッグブラザーの洗脳・束縛から個人を解放する」というビジョンを追求し続けているといった話をしました。
次いで、ダン・コトケさんは、今年、1月にMacintosh生誕40周年を記念して当時の開発メンバーなど100人以上がジョアンナ・ホフマンの邸宅に集まり、お祝いをしたこと、そして、アップルIの基盤を見せながら、さまざまな開発秘話を聞かせてくれました。
次に、林信行さんは、学生時代からMacintoshに関心があり、ジョブズがiPodをお披露目した発表会に行ったのを皮切りに、毎年のようにアップルの発表会を取材しているといった話、最近は、芸術関連の仕事が多く、そうした観点からアップル製品を考察する本などを書いているという話をしました。
そして、大谷和利さんは、Apple Vision Proを被りながら、ジョブズの実家からアップル本社までの道のりを、空飛ぶ車に乗って飛んでゆくような体験ができるFlyというアプリや、黒板にチョークで手書きで数式や図表を書くようにして数学を学べるMath Notesというアプリ、1985年、ジョブズがヘリコプターでスウェーデンの大学に着陸し、Macintoshをプレゼンする映像などを紹介しながら、「空間コンピューティング」の可能性について話しました。