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「ジョブズ&アップル研究会 by Zoom 第1期②〜ジョブズの決断に大きな影響を与えた禅と日本文化〜」開催

2020年8月15日(土)10:00〜12:00「ジョブズ&アップル研究会 by Zoom 第1期②〜ジョブズの決断に大きな影響を与えた禅と日本文化〜」セミナーを開催しました。

次回、8月22日(土)10:00〜12:00開催予定の「ジョブズ&アップル研究会 by Zoom 第1期③〜ョブズの構想に大きな影響を与えたアラン・ケイのDynabook Concept〜」のお申込み、および第1期生(2020年8月期生)、第2期生(2020年9月期生)のお申し込みはこちらから。↓
https://jobs-apple-college-2008-3.peatix.com/
コロナ禍がエスカレートし、世界中で多くの国家、企業、学校、家族、個人が破産しようとしています。では、どうすればいいか? そのヒントは、スティーブ・ジョブズの「Think Different(発想を変える)」にあります。なぜなら、「Think Different」こそ、ジョブズが倒産寸前のアップルに復帰し、見事にV字回復させ、時価総額世界一企業にまで変貌させた「魔法の言葉」であり「魔法のメソッド」だからです。この「ジョブズ&アップル研究会 by Zoom」は、単なる座学の勉強会ではありません。剣道の道場のごとく、「世界を変えた男」スティーブ・ジョブズの極意を自ら体得し、「人間を前進させる」活動(製品やサービスの開発)に従事できる人材の育成を目的としています。
「Think Different」でまずやるべきことは、原点に返るということです。そして、ジョブズが明確に示したアップルの原点は、「人間は道具を作る生き物で、道具によって生まれもっての能力を劇的に増幅できる。その道具を作るのがアップルだ」ということでした。ジョブズは、生命進化の原点に返って製品・サービス開発をし、アップル経営の陣頭指揮を取っていたのです。それほど深い見識を備えた経営者は、日本のどの企業にいるでしょうか? 生命進化の原点に返れば、「政府」という道具は、人々の「食べること(生活)」「食べられないこと(安全)」「子孫をふやすこと(子育て)」にとって最適なものでなければなりません。したがって、それができない役立たずの「政府」は、あっさりと捨て、もっと役に立つ「政府(電子政府)」を創るべきなのです。禅の瞑想の極意は「天地同根万物一体」を体得するところにあります。アボリジニは、2時間労働し、あとは瞑想する。一番いい食べ物を自ら食さず客人に供する。こうして数万年の間、平和に暮らしていたといいます。そうした人々の平和を破壊し、世界中を植民地化。略奪、迫害を繰り返してきたものこそ、西洋近代化の負の側面です。ジョブズにとってアップルは、「悟り」の実践でした。「悟り」とは「世界認識」であり、ジョブズにとってアップルを時価総額世界一企業にすることなど、その一里塚にすぎませんでした。「テクノロジーとリベラルアーツの交差点」とは「技術と藝術の融合」であり、近代化以前の日本文化(禅・職人芸・美意識)が体現していたものでした。モダンダンスの創始者であり、世界的な舞踏家として活躍した伊藤道郎は、イギリス首相ハーバート・アスキスに高く評価されたことをきっかけに一躍有名になり、欧米で大活躍。1921年、ワシントン軍縮会議に出席するためにワシントンにいた幣原喜重郎に「各国とも軍艦を一隻建造する分の金を減らして藝術に回してほしい。藝術を平和の赤十字にしたい」と訴え、断られると、今度はウォーレンハーディング米国大統領に会いにゆき、同じことを訴えた。そして、「お前の考えは飛躍しすぎている」と言われると、最後に「自分が信じたことには、世界中の人が反対しても、磔にかかっても、かじりついていくのが藝術家だ」と言って去った。そして、第二次世界大戦でも、藝術の力で戦争を回避しようと動いたが、真珠湾攻撃の翌日、FBIによってスパイ容疑で逮捕され収容所送りとなった。大多数の日本人が大日本帝国のファシズムに洗脳され抵抗すらしなかった中、孤軍奮闘、藝術の力で世界に平和をもたらそうとした、まるでジョブズのような誇り高きクレージーな日本人がいたことを、私たちは忘れてはいけないといって講義を終えたのでした。

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